遠方にあるお墓の管理に困ったときの解決策

 母が遠方にある実家の松原で葬儀の予定を立て、倉敷市の石材店で作っていただいたお墓の管理に困ったときに出した、ひとつの結論についてお話します。
 母の実家は山陰地方にありますが、母は結婚してからずっと関東地方に住んでいました。母の実家の家族が皆、母より先に逝ってしまったので、実家の近くでお墓のお世話ができる人がいなくなってしまいました。母や私たちが、遠方のお墓の管理をするのは、とても難しいことでした。
 そこで母は、お墓の管理をして下さっていたお寺の総本山である京都のお寺に納骨し、永代供養してもらうことにしました。
 母としては、長年の家族のお墓を片付けてしまうのは抵抗があったことと思います。しかし、決め手となったのは、総本山のお寺の供養の仕方にありました。
 総本山では、地下にある納骨堂の上にきれいな砂山を築いており、「皆さん、ここで眠っておいでです。」と説明してくれました。お参りに行くと、お墓で眠る家族の戒名を表に出しておいてくれます。
 総本山は娑羅双樹の花で有名なお寺で、とても厳かで美しいお寺なので、眠っている家族もきっと、納得してくれていると思います。